“霧”の伊予中

2022年4月27日 13時36分

 今朝の伊予中は、濃い“”に包まれました。

 

 さて、1年生の国語科では、谷川俊太郎さんの詩「朝のリレー」の学習が始まっています。

カムチャツカの若者が

きりんの夢を見ているとき

メキシコの娘は

朝もやの中でバスを待っている

 今朝の景色を目に焼き付けておくと、詩の情景を想像するときの手助けになってくれるかもしれません。

 

 ところで、「霧(きり)」と「靄(もや)」は、どう違うのでしょう?

 気になって調べてみると、発生原因は変わらないものの、気象用語では、

見通せる距離が1km未満なら「霧(きり)

見通せる距離が1km以上なら「靄(もや)

と呼ぶそうです。

 

 ちなみに、「霞(かすみ)」は、水滴だけではなく、空気中の塵(ちり)も含むそうで、気象用語ではないそうです。

 

 似たようなもの、同じようなものを細やかに呼び分けることは、言葉の豊かさにつながります。

 意識して使い分けたいものです。

 

 あいにく今日はそうなっていませんが、「朝もやの日は晴れる」と言われます。

 「朝もや」を描くからこそ、それが晴れ去った後のすっきりした一日に思いを至らせることができるのですね。

 

(国語科より)